自己紹介

面接で失敗しない自己紹介の仕方や例文を紹介!自己紹介と自己PRの違いとは

就職面接の最初に行う自己紹介は、自分の第一印象が決まる重要なポイントです。また、自己PRでは「どれだけ自分を最大限にアピールできるか」が内定獲得のカギになるでしょう。

しかし、「そもそも自己紹介と自己PRの違いがわからない…」という方は多いのではないでしょうか。今回は、面接で失敗しない自己紹介の仕方や例文、そして自己紹介と自己PRの違いについて解説していきます。

面接での自己紹介と自己PRの違い

自己紹介と自己PRは何が違うのでしょうか。

面接官から自己紹介を求められたとき、自分の能力やこれまでの経験など事細かにアピールをする就活生がよく見受けられます。実は能力や経験をアピールするのは間違いなのです。

自己紹介は、就職面接という雰囲気作りとして最初に設けられます。スキルや能力など、事細かに自分をアピールするのは自己PRの場面になり、自己紹介では「自分が何者なのか」を簡単に説明する場面です。「質問の回答にそぐわない」と面接官に思われてしまうと、適応能力やコミュニケーション能力が乏しいと疑われることもあります。面接官が求めている質問をしっかり区別し、的確に受け答えできるよう意識しましょう。

自己紹介自己PR

面接での自己紹介の目的

就職面接最初の場面にある自己紹介には3つの目的があります。

就活生が自己紹介として伝える話の内容や話の組み立て方といった「会話力」をみること、面接官が話を掘りさげるための「ネタ探し・会話のきっかけ作り」が自己紹介をする重要な2つの目的です。

どの企業にとっても、物事を簡潔に伝える能力は大きな魅力です。自己紹介に対して、面接官が掘りさげた質問を投げかけても、的確に返すことができるのか、話す内容がわかりやすいかが印象を上げるための重要なポイントになります。

また、3つ目の目的として「アイスブレイク」があります。就活生が緊張していることは面接官も認識しています。そのため、自己紹介を設けて面接の雰囲気に慣れてもらい、第一印象をみるということも目的なのです。

面接での自己PRの目的

では、次に自己PRの目的について確認しましょう。自己PRは「会社に利益をもたらしてくれる人材」か見極めるためにあります。自己PRから述べられた就活生の能力やこれまでの実績などを聞き、入社後に活躍してくれるかどうか把握しているのです。また、企業ごとに欲しい人材像が決まっているため、企業にあった人材かどうか分析することも目的です。

自己PRでは「入社後どう活躍できるか」「企業にあった人材なのか」など、今後の可能性を感じさせるような内容をいかに企業側へアピールできるかが大切になります。自分の性格やプライベートな内容を伝えるのではなく、仕事に関する内容を伝えるようにしましょう。

面接の自己紹介で面接官がチェックしていること

自己紹介をする目的がわかったところで、次に面接官は自己紹介で就活生のどんなところをみているのか「チェックポイント」を確認してみましょう。

自己紹介の目的・自己紹介のチェックポイントをおさえておくだけでも、面接時の自信に大きく差がつきます。実践にむけて、ぜひこれから紹介するポイントを意識して練習してみてください。

チェックポイント

表情や話し方で第一印象を見ている

これまでにも説明したとおり、自己紹介は一般的に面接の最初に行われます。最初のコミュニケーションとなるため面接官は、まずは就活生の雰囲気や口調、明るさや表情などの「第一印象」をチェックしています。第一印象は5秒で決まると言われています。自分らしさを出しつつも、面接に適した表情と声のトーンを意識して臨みましょう。

また、第一印象では姿勢や身だしなみもチェックされます。頭髪やスーツ、靴などいつも以上に清潔感を意識して確認することが大切です。男性であればヒゲ、女性であればストッキングの伝線や化粧の濃さなど、TPOをわきまえた身なりになっているのか、面接前に必ず確認しましょう。

話を簡潔にまとめられるか見ている

先ほど自己紹介を行う目的として、会話力を見極めるとお伝えしました。会話力を見極めるチェックポイントとして「話を簡潔にまとめられる能力」があります。

面接の時間は限られています。自己紹介を長々とされても、面接官からすれば「会話力がない」と判断されてしまい、第一印象が悪くなってしまいます。会話力がないと判断されないためには、事前準備として自己紹介で伝えたい内容に優先順位をつけ、自己紹介の構成を考えておくことがおすすめです。

さらに、聞き手側が理解しやすいように文章まとめておくことで、面接官からは「話を簡潔にわかりやすく伝えることができる人材」と印象づけることができます。

自己紹介で話す4つの内容

これまでの説明を受けて、「面接官がチェックしているポイントや目的を意識してしまって、自己紹介で何を話したらいいのかわからない」と混乱している方も多いのではないでしょうか。

面接での自己紹介では、本日はよろしくお願いしますといった挨拶や、面接を設けてもらった感謝の気持ちを伝えることはもちろんのこと、キャリアにつながる趣味や特技をアピールすることが重要です。

次に、自己紹介で話す4つの内容を詳しく説明していきます。

4つのポイント

名前・大学・学部・学科名をまずは伝える

自己紹介ではまず、名前と出身大学、学部と学科を伝えます。年齢については、必要に応じて伝えるようにしましょう。一般的な卒業年齢ではないと、留年や浪人の理由を面接官から深掘りされる場合があります。しっかり返答できるよう、前もって準備しておくといいでしょう。

大学や名前など基本的な情報を伝えた後は、面接時間を設けてもらった感謝の気持ちを述べる「挨拶」をします。挨拶をすることで、自己紹介に一区切りをつけることができ、次の話題をわかりやすく伝えることができるのです。

また、挨拶のタイミングは自己紹介の最後でも問題ありません。大学と名前を伝え、最大限に自分アピールし終えた後、改めて挨拶することで終わりが綺麗になるでしょう。

学校で学んできたことや成果

自分の名前や所属など基本的な情報を伝えた後は、大学で学んできたことと、その成果について話します。

あくまでも、ここでは自己紹介。就職面接という雰囲気作りとして設けている時間です。ゼミや研修室などで学んできたことを伝え、その学んできたことに対して、どういう成果が得られたかをだいたい1文〜2文くらいで簡潔に話しましょう。よく、学んできたことから成果を得られるまでの過程を事細かに話す就活生が見受けられますが、ほどよく要約して伝えることが重要です。

また、どの企業も「活躍してくれる人材」を求めています。自己PRだけでなく自己紹介においても、大学で学んで得た成果を「仕事でも活かせるな……」と面接官に連想させることができればなお、良いでしょう。

面接官に伝わるよう、大学生活で学んだこと、学んだことから得た成果を要約しておきましょう。

学業以外の活動やその成果

次に、学業以外の活動について話します。学業以外とは、サークルや部活動、アルバイトやボランティアなどが挙げられます。1文〜2文くらいで学業以外にやってきた活動を述べ、その活動で得た価値観やスキル・能力を1文くらいで簡潔に話しましょう。

また、珍しい部活動やボランティアであれば、面接官から活動内容について話を深掘りされる場合があります。話を深掘りされた時に、活動内容をしっかり返答できるよう準備しておくと良いでしょう。

就職後に活かせるスキルとなる特技

最後に、就職後に活かせるスキルや特技を話します。ただ単に、スキルや特技を伝えるのではありません。「就職後に」活かせる特技を伝えます。例えば、相談を聞くことが得意なのであれば「聴く力」、よく幹事役を勤めることが多いのであれば「リーダーシップ力」などがスキルとして上げられるでしょう。

これといった特技やスキルがわからない場合、客観的に自己分析することでスキルが見えてきます。就職後に活かせるようなスキルを、まずは自己分析をしてリストアップしてみるのも大事です。

しかし、特技やスキルは長々と話しすぎないように注意しましょう。あくまでも自己紹介のため、特技をまず述べ、その特技がどんな風に活かせるのかを1文〜2文程度で完結に伝えるようにしましょう。

面接での自己紹介の長さ

これまで自己紹介をする企業の目的、自己紹介で話す内容など基本的な内容についてお伝えしてきました。

次からは、自己紹介はどのくらいの長さで話せばいいのか、自己紹介の最適な長さをご紹介します。実際に準備した自己紹介をタイマーで測りながら、話すスピードや内容を調整してみてください。

長さ

自己紹介の長さは一般的に1分程度

面接時間は、選考段階や企業ごとによって多少の違いはありますが、1人あたり30分から1時間ほどが一般的です。

自己紹介は自己PRとは違いあくまでも第一印象や、その人の特徴などを捉える時間です。自己紹介はとても大事な時間ではありますが、企業側からすれば、限られた時間の中で自己紹介にそこまで時間をかけたくありません。

また、聞き手側の集中力は約70秒、約1分10秒と言われています。面接官が集中してくれている「70秒間」が効果的、かつ最適な長さでもあるのです。そのため、1分程度を目安にして自己紹介をすませるようにしましょう。

自己紹介の長さを指定されることも

企業によってが「◯分以内で自己紹介をお願いします」と時間を指定されることがあります。自己紹介の長さをいきなり指定されると、焦ってしまいますよね。長さを指定されたときに備えて、30秒用、1分用、2分用、3分用と、4つの長さで自己紹介を用意しておけば心配ないでしょう。

しかし、長さ別で自己紹介を暗記するというのはなかなか難しいですよね。時間にあわせて自己紹介をするためには、学校で学んだこと、自分のスキル面、学校以外で頑張ったことなど自己紹介で伝える内容を複数準備しておきましょう。

話す内容を複数準備することで、内容を深掘りして話したり、逆に話す内容を減らしたりと自己紹介の長さに応じて調整することができます。

面接での自己紹介の回答例文

自己紹介の目的や内容、話す長さがわかったら、残るは実践、練習あるのみです。自己紹介をする目的や、企業が求めている人材など自己紹介をする上での知識が十分につき、準備も完璧だったとしても、面接官に伝わらなければ元も子もありません。

最後に、面接の自己紹介で使う例文を3つ用意しました。「どのように自己紹介を構成したらわからない……」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

例文

面接での自己紹介の回答例文1

〇〇大学、××学部の▲▲と申します。本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございます。私は、〇〇大学で●●学を専攻しており、卒業論文では@@について研究しています。

学業以外では、株式会社△△で営業部のインターンとして2年間、実務経験を積んできました。営業部として働くことで、会社の顔という責任を感じながらも、持ち前の明るさを活かして取引先とのリレーションを築き上げることができました。同時にクライアントにあった提案力の大切さを学ぶことができました。

また、タイピングが得意で業務処理のスピードには自信があります。改めて本日はよろしくお願いいたします。

面接での自己紹介の回答例文2

〇〇大学、▲▲学部の××と申します。‌

〇〇大学では、●●の研究室に所属しており、主に@@についての研究を進めております。

最近では@@について、△△にある小学校と協力してプロジェクトを行っています。このプロジェクトでは@@のリーダーとして活動しております。

趣味は旅行をすることで、半年に1度のペースで海外旅行をしています。海外の旅行を通して、日本とは違う文化や価値観を学ぶことができました。同時に、日常会話程度ではありますが英語を話せるようになりました。また、綿密に計画を練ることが好きで、友人や研究室のメンバーからはとても几帳面だと言われています。

本日は、このような貴重な時間を頂きありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。

面接での自己紹介の回答例文3

本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。

〇〇大学●●学部の○○と申します。大学では△△のゼミに所属しており、卒業論文では■■をテーマにした研究をしております。

学業以外では、バスケットボール部での活動に力を入れておりました。毎年行われるインターカレッジ大会で優勝することを目標に、選手として日々汗をかいて努力しております。
また、中高時代はバスケットボール部でキャプテンを務め、大学時代も副部長を務めていました。

持ち前のコミュニケーション能力やリーダーシップを活かし、御社が期待できる人材になれるように精一杯努力させていただきます。

本日はどうぞよろしくお願い致します。

面接での自己紹介で第一印象を良くしよう

自己紹介は面接の最初に行われ、第一印象が決まる大事な場面です。「自己紹介だから大丈夫だろう」となんとなくで準備を怠ってしまってはNGです。基本的なマナーや人柄について1分程度といった短い時間で判断されるため、十分に準備しておくことが大切です。

自己紹介と自己PRで企業の目的が違うことを理解し、自己紹介で伝えたい内容を事前に考えてまとめておきましょう。また、時間配分であたふたしないよう、時間ごとに練習することもお忘れなく。

あなたの魅力が企業へ伝わるよう、本記事を参考に自己紹介の対策をしてください。

また、あなたの就活の手助けとなる就活サービスが数多く存在しています。自分に合った就活サービスを見つけ、有効に活用することで、あなたにとって最高の企業の内定を獲得していきましょう。

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