OBOG訪問

OBとOGの違いって何?OB・OG訪問のアポイントの取り方や当日のマナーまで紹介

就活をしているときに「OB」「OG」といった言葉を耳にしつつも、両者の違いについてよく理解していない方もいらっしゃるのではないでしょうか。本記事では、OBとOGの違いから、OB・OG訪問の目的や、アポイントの取り方、当日のマナーまで紹介します。

これからOB・OG訪問を検討している人は、本記事で基本的な知識を確認して、有意義なOB・OG訪問にしてください。

OBとOGの違い

まずは、OBとOGの違いから確認していきましょう。

OBOG違い

性別の違い

OBとOGは、どちらも「卒業生・先輩」といった意味がありますが、性別に違いがあります。

OBは「Old Boy」の略で、OGは「Old Girl」の略。つまり、OBは男性の卒業生、OGは女性の卒業生のことを指します。OGのこともまとめて「OB」と表すときもありますが、OBと言われることを気にする女性もいるので、相手が女性の場合は「OG」とした方が失礼にならないでしょう。

企業や業界の一般的な内容について質問したい場合は、OBでもOGでも違いはありません。しかし、「産休はどれくらいの期間取得できるの?」「産休後復職している人はどれくらいいるの?」といった、女性特有の質問をしたい場合は、OGを訪問することがおすすめです。

OB・OG訪問とは?OB・OG訪問をする3つの目的

OB・OG訪問とは、「卒業生が勤めている企業を訪問し、情報収集する」ために行われます。

「OB・OG訪問をすることは大切だと聞くけれど、忙しい就活中にわざわざする意味がわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで次に、OB・OG訪問をすることは3つの目的とメリットを紹介します。

3つの目的

OB・OG訪問の目的1.仕事の内容や本音を直接聞ける

OB・OG訪問をする1つ目の目的は「仕事の内容を本音で聞ける」ことです。

就活をしているときには、「興味のある企業や業界に勤めている人に直接話を聞きたい」と思うことも多いでしょう。しかし、コネクションがない場合、話をする時間を作ってもらうことは難しいものです。そのため、「同じ学校に在学していた先輩や卒業生」という関係を利用することで、まずは会ってもらえるきっかけが作れるのです。

OB・OGが見つからない場合は、人事部から社員を紹介してもらい、話をする機会を作ってもらえることもあります。しかし、人事部から紹介してもらった場合、社員は人事部から「会社の不利益になることは伝えないように」「残業なし、希望の部署に配置されると伝えてください」など指示されていることも。そのため、人事から紹介されて会う社員からはなかなか本音が聞けないこともあるのです。

実際の業務内容や会社のリアルな情報を知るためには、距離の近いOB・OGの方が適任だと言えるでしょう。

OB・OG訪問の目的2.企業理解を深める

OB・OG訪問をする2つ目の目的は、「起業理解を深める」ことです。

実際に企業に勤めている方から話を伺うことは、インターネット上や、説明会では聞くことのできなかった情報を得るチャンスです。これまで知らなかった企業の魅力や課題などを知ることで、より企業についての理解を深めることができるでしょう。

OB・OG訪問の目的3.働いている姿がイメージしやすくする

OB・OG訪問をする3つ目の目的は、「働いている姿をイメージしやすくする」ことです。

企業パンフレットや、説明会に参加していても「実際に自分が働く姿が想像できない」という方も多いでしょう。しかし、OB・OG訪問を行い、実際に働いている人の生の声を来たり、オフィスに伺ったりすることで、「もしこの人と仕事をしたらどんな感じだろうか」「このオフィスに毎日出勤したら……」など、働いている姿がイメージしやすくなります。

OB・OG訪問では、オフィスの一室で行われることもあれば、カフェや飲食店などオフィス以外の場所で行われることもあります。オフィスに出向いた場合でも、社外秘の情報があるためワーキングスペースに入ることは難しいでしょう。しかし働いているところをより具体的にイメージしたいのであれば、共用スペースに入らせてもらえる可能性もあるので、オフィスを見たい旨を事前に伝えることもおすすめです。

OB・OG訪問の仕方

OB・OG訪問をすることは忙しい先輩の大切な時間を頂戴することになります。そのため、基本的なマナーを守り、不快な思いをさせたり、失礼のないようにOB・OG訪問の手続きを進めましょう。

OB訪問し方

OB・OG訪問で何を知りたいのかを始めに考えておく

OB・OG訪問をする前には、「OB・OG訪問をして何を知りたいのか」を始めに考えておくことが大切です。

OB・OGと一言で言っても、部署や職種は様々です。何を聞きたいのかに合わせて、話を伺えそうなOB・OGを見つける必要があります。

また、何を知りたいのかはっきりしていないと、実際にOB・OG訪問をしたときに何を話したらいいのかわからず時間だけ過ぎていってしまったり、無言の時間が続いてしまったりなんてことも。いたずらに時間を過ごし、ただ会っただけで終わってしまっては訪問した意味がないだけでなく、貴重な時間を割いてくれているOB・OGにとっても失礼です。まずは、OB・OG訪問する目的を明確にしておきましょう。

訪問できるOB・OGを探す

OB・OG訪問する目的が明確になったら、次に訪問できるOB・OGを探します。

大学のキャリアセンター紹介してもらうことが王道です。また、ゼミや研究室の先輩を教授から紹介してもらったり、部活やサークルの先輩を紹介してもらったり、就活イベントで名刺交換した方にお願いしたり、SNSで探したりするなんて方法もあります。

就活サービスでOB訪問に特化したものもあります。matcherやBIZREACH CAMPUS、OBトークなどです。
それぞれのサービスの口コミはこちらから。

*どうしても話を聞いてみたい企業がある場合には、友達や両親などにも紹介してもらえないか積極的に尋ねてみましょう。

メールや電話でOB・OGに連絡をしてアポイントを取る

OB・OGが見つかったら、メールや電話をしてアポイントを取りましょう。

会社の電話番号の場合は、OB・OGに直接繋がることは少なく、別の社員の方が電話に出ることがほとんどです。電話が繋がったら「大学名と名前」「OB・OG訪問をお願いしたい旨」「取り次いでもらいたい人の名前」を伝えましょう。もし、外出していたり会議に参加したりしていて電話に取り次いでもらえない場合は、電話があったことを伝えてもらうように伝言しておくと良いでしょう。また、何時頃だとオフィスにいるのか伺っておくと、次に電話するときに繋がりやすくなりますよ。

メールでアポイントをとる場合は、メールの件名を工夫しましょう。【OB訪問のお願い:◎◎大学 経済学部 山田太郎】などと、目的・所属・名前がわかるようにしておくと、メールを開かなくても要件がわかります。社会人は1日に数十件〜数百件メールを受け取ることも少なくありません。一目で内容を把握できるように工夫することで、アポイントに繋がりやすくなりますよ。

メールの内容は、「どこで連絡先を手に入れたのか」「要件」「アポイントの日時の候補」「署名」を忘れずに入れましょう。誰かから紹介してもらった場合は、その旨も記載すると、返信してもらえる可能性が高くなります。OB訪問をお願いしたい旨を伝え、直近2週間程度でアポイント可能な日時を伝えましょう。署名は大学名や学部・名前・連絡先が入っていると問題ありません。過度に装飾しすぎず、相手が情報を読み取りやすいようシンプルに記載しましょう。

OB・OG訪問前に質問を考えておく

OB・OG訪問の前に、何を知りたいのかリストアップしていた内容を、具体的な質問としてまとめ、メモしておきましょう。

質問事項をメモしておくときには、1質問につき数10行〜1ページほどスペースを開けておくことがおすすめです。質問の回答を書き込めるだけでなく、質問していない項目がわかりやすくなるので、質問漏れを防げます。

また、メモを準備しておくことで事前にしっかりと準備をしてきたことが伝わりやすくなり、好印象を与えられます。メモ用紙やノート、ペンなどの文房具は派手な装飾やキャラクターの柄などカジュアルすぎるものは避け、ビジネスシーンでも利用できるようなシンプルなものを選ぶとベターです。

OB・OG訪問当日のマナー

OB・OG訪問当日は、一般的な就活のときのマナーを守って行動しましょう。今回は、基本的な5つのマナーを紹介します。

1.待ち合わせ10〜15分前には到着しておく
待ち合わせに遅れると、相手に失礼になるだけでなく、話せる時間が短くなってしまいます。電車の乗り継ぎがうまくいかなった場合や、遅延することも想定して、十分時間の余裕を持って移動しましょう。もし、遅れることがわかった場合はできるだけ早くに連絡すると、相手の時間を無駄にせずにすみます。

2.服装はスーツもしくはオフィスカジュアル
服装に指定がない場合はスーツで訪問することが無難です。私服で良いと言われた場合でも、デニムやキャミソールなどカジュアルすぎるものや、露出が多すぎるものは避け、オフィスカジュアルを意識しましょう。

3.名刺をいただいた後はすぐにかばんの中に入れない
名刺をいただくときには「頂戴いたします」と言いながら両手で受け取ります。相手の名前が書かれてある面を上にして、会話をしているときには机の上に置いておきましょう。

4.メモを取りながら話を聞く
その場では覚えているつもりでも、時間が経つとどんな話をしたのか忘れてしまうことも多いものです。せっかく大切なことを聞いたのに、後から「何を言っていたのか忘れた」なんて悲しいことにならないように、メモは必ず取っておきましょう。また、メモを取ることで相手に真剣に話を聞いていることが伝わりやすくなります。

5.相手が注文したものより高価なものは頼まない
カフェやレストランなどで会う場合、ドリンクを注文することもあるでしょう。支払いはOB・OGの方がしてくれることが多いものです。経費で落ちる場合もありますが、マナーとして相手よりも高額すぎるものを注文しないようにしましょう。

また、支払いのときも財布を出したり、支払ってくれた場合でも「おいくらでしたか」と尋ねたりするなど、払う意志を示しましょう。

OB・OG訪問後はお礼のメールを送る

OB・OG訪問が終わった後は、できるだけ当日中にお礼のメールを送りましょう。遅い時間に面会した場合や、用事があり送れなかった場合でも次の日には送ることがベターです。また、メールを送信する時間にも注意しましょう。深夜や早朝は避け、日中の10時〜18時程度、遅くても20時までに送付できるといいですね。

お礼のメールを送るときにも、アポイント時同様に、【OB訪問のお礼:大学名+名前】などわかりやすい件名にしておくことがポイントです。

時間を作ってもらったことに対するお礼と、相手の話から学んだこと、そして今後入社したい気持ちが高まったことを伝えましょう。相手の話で学んだことを入れると、自分の考えを整理し、アウトプットの練習になるだけでなく、相手にも「自分の話が役に立ったのだな」「有意義な時間になって良かった」と安心してもらえます。

OB・OGを紹介してくれた方がいるのであれば、その方にもOB・OG訪問が終わった旨やお礼のメッセージを送ると良いでしょう。

マナーを守り、目的を意識してOB・OG訪問をしよう

就活をする上で、OB・OG訪問はインターネットや説明会などでは知ることができない貴重な生の情報を知られる貴重なチャンスです。OB・OG訪問を設定できたら、企業や業界に関しての生の情報や、働き方、就活へのアドバイスなど、聞きたいことをまとめて、効率的に情報収集しましょう。

OB・OGの方も、自分が就活していた時期の苦労は覚えていますし、自分の後輩となれば親しみを感じてくれます。基本的なマナーを守り、真摯に就活に向かい合っている姿勢を見せると、少しのミスは目をつぶってくれることがほとんどです。あまり緊張しすぎなくても大丈夫ですよ。

大学生の時期だからこそ、OB・OG訪問を気軽に受け付けてもらえるチャンス。OB・OG訪問で得た情報や、感じたことは、これからのキャリアプランを考えるときや、就活を進めていく上で大きく影響します。有意義な時間を過ごせるように、しっかりと準備して臨みましょう。

OB・OG訪問など、あなたの就活をサポートしてくれる就活サービスが数多く存在しています。自分に合った就活サービスを見つけ、有効に活用することで、あなたにとって最高の企業の内定を獲得していきましょう。

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