22卒向け最新版 飲料メーカーの業界研究

この記事は就レポメディア編集部おまめが担当しています!

文系理系問わず学生に人気の業界といえば、やはりメーカーです。
特に生活に密接に関わり、CMや店頭で目にすることも多い大手の食品、嗜好品メーカー。
今回は中でも「サントリー」「アサヒ」「キリン」など有名企業が多く、学生にも大人気の飲料メーカーについて仕事内容・市場動向・就職の難易度などについて徹底解析していきます。

飲料メーカーの扱う製品

飲料メーカーが扱う製品は主に2つ。
・清涼飲料水
・酒類
です。

清涼飲料水は、乳酸菌飲料と乳及び乳製品を除く、アルコール分1%未満の飲料で、
一般社団法人全国清涼飲料連合会では清涼飲料水の例として、炭酸飲料、コーヒー飲料、ミネラルウォーター類、お茶、フルーツ、野菜ジュース、スポーツ飲料等、植物性ミルク、お茶などを挙げています。

日本では、コカコーラ、サントリー、アサヒ、ダイドードリンコなどが代表的な清涼飲料水メーカーと言えるでしょう。

酒類はビールやチューハイ、ワイン、ウイスキーなどで、家庭だけでなく、飲食店でも口にする機会は多いのではないかと思います。
こちらもアサヒビール、キリンビール、サントリー、サッポロビールなど大手の酒類の飲料メーカーが代表的です。

また、飲料を製造・販売するノウハウを多くもつ大手企業では清涼飲料水、酒類両方扱うケースも多いようです。

飲料メーカーの仕事内容

飲料メーカーは、飲料品を開発製造し、消費者のもとに届ける仕事をしています。
コーヒー、ジュース、お酒、お茶など扱う商品は会社によって様々。
「サントリー」「アサヒ」「キリン」「コカコーラ」「ヤクルト」など毎日CMで見かけ、小売店、飲食店でも多く見かけることから、文理問わず学生の人気就職先になっています。

このような飲料メーカーは様々な部門を通して成り立っています。
例えば「商品開発をやりたい!」「マーケティングをやりたい」という夢を持って入社したものの、工場での生産管理にギャップを感じて退職…という方も多いため、細部まで仕事内容を理解することが必要です!

研究・開発

研究・開発の仕事は新商品の開発や既存商品の改良を行うことです。
単に製品を作るだけでなく、味の感じ方や様々な環境下における品質の変化まで研究内容は会社によって様々です。
こちらは理系の主に大学院卒で専門的に食品について学んだ方がチャレンジできる職種であり、文系の方の採用は基本的にはありません。

製造・生産・管理

研究開発職が開発した商品を実際に作り、消費者に安全に届けるために管理する部門です。
実際に飲料を作り、容器に詰め、出荷準備までを一貫して行うことも多く、商品の売れ行きや需要を見ながら在庫の管理をしていくなど、マネジメントスキルが求められる重要なポジションです。

飲料メーカーの転勤が多いのは、この製造・生産・管理ポジションで地方の工場で勤務する可能性があるからです。

営業

飲料業界の利益を生み出す重要なポジションです。
お客様はスーパーやコンビニの小売店、飲食店など販売の代理店にあたるため、BtoBの営業を行います。
大手の飲料メーカーでも地道にスーパーに通い、「この商品を置くスペースをもう少しだけ増やしてください!」とお願いするようなケースが多いようです。

また、商品を届けるだけでなく原材料の買い付けをする営業部門もあり、こちらでは「いい原材料をいかに安く仕入れられるか」という視点での営業活動を行うため、製品をダイレクトに届ける営業部門に比べるとメーカーで仕事をしているという実感が沸きづらい部分がありそうです。

企画・マーケティング・広報

CMなどで目にすることも多いからか、これらの職種につきたい学生さんが多く見受けられます。
マーケティングで市場のトレンドを分析し、それに基づいて商品や広報の方法を企画するようなケースが多いようです。
特に大手飲料メーカーではこちらのマーケティングや広報に特に力を入れており、新商品が出るたびに大掛かりなプロモーションを打ち出していきます。
華やかなイメージもありますが泥臭く数字と分析力が求められる上、顧客や製品に対する深い知識が求められるため、新卒でいきなり配属される可能性は低めの職種です。

飲料メーカーの市場動向

清涼飲料水における2019年の総生産量は22,615千klでした。前年比は99.4%ですが、この数値はすべての国民が毎日491ml、500mlペットボトルを1本飲んでいる計算となります。
大手メーカーでは抜群の安定感を誇っているとは言われますが、人口減少や若者のアルコール離れの影響から国内の需要は少しずつ縮小傾向にあります。
そのため日本製品のブランド力を生かし、海外への展開が重要になっています。
さらに、新型コロナウイルスの影響により飲食店の時短営業や倒産、飲み会の自粛など清涼飲料水、酒類問わず消費は落ち込みました。
これらの影響は長期的に市場に影響を及ぼすとは考えにくいですが、3年程度は影響が続くとみられます。

一方で、コカコーラ・ジャパンが今年発売した「檸檬堂」が大ヒットするなど、「宅飲み」需要はまだまだ開拓余地のあるところと言えるでしょう。
また近年は健康志向や環境保全意識の高まりから「アーモンドミルク」「豆乳」「オーツミルク」などの植物性ミルクやトクホ、低糖質、カロリーゼロ飲料などの市場が拡大しており、飲料メーカーのトレンドは日々世相を反映しながら目まぐるしく変化していることがわかります。

飲料メーカーの就職難易度は?

大手の飲料メーカーはその知名度や抜群の安定感から、倍率が数100倍から数1000倍に及ぶこともあります。
そのため就職難易度はかなり高いと言って間違い無いでしょう。

そのため、大手飲料メーカー1本で就活はなかなか就活がうまく進まないパターンも多いく、その他のメーカーや営業職まで範囲を広げている就活生も多いようです。

飲料メーカーに向いている人

飲料メーカーは歴史が長いものも多く、安定感から人の入れ替わりもそこまで多くはないのでコミュニケーションが得意なのはもちろんのこと、文系の新卒は営業職での採用が多いことから年上から可愛がられる協調性のあるタイプや、元気の良い体育会タイプが好まれる傾向にあるようです。大手飲料メーカーは華やかなイメージがありますが、文系が実際最初に配属される営業職は小売店やスーパーへの営業が中心となるため、人情派の営業パーソンが好まれます。
また、文系の場合は生産管理ポジションで地方の工場で勤務する可能性もあり、ギャップに悩む方も多くいるのが事実です。
自分が入社する場合はどんな仕事に就く可能性があるか、どのようなキャリアステップを踏む可能性があるのかまで把握する必要があります。

理系の場合は研究職での採用になるため、食品系の研究を深めていた大学院卒の採用が多い傾向にありますが、大手飲料メーカーはいずれも高い倍率になる傾向があります。

飲料メーカーの平均年収は ?

飲料メーカーの平均年収は業務内容や会社規模にもよりますが、キリン、サントリー、アサヒ、大塚などの大手では平均年収1000万円を上回っています。
サッポロ、カゴメ、ダイドードリンコ、ヤクルトが700万円〜800万円と続きます。
飲料メーカーは安定した収入も魅力ポイントとして言えるでしょう。
ただ、比較的企業規模が大きいことや歴史が長いこともあり、長期的な勤務とワンステップずつのキャリアアップでお給料がコツコツ上がっていく企業が多いようです。

以上、今回は学生に大人気の飲料メーカーについて解説しました!
華やかなイメージのある飲料メーカー業界ですが職種によってはギャップを感じてしまう部分もあるので、しっかり業界研究して就職活動に臨みましょう!

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