この記事は就レポメディア編集部ユッキーが担当しています。
就活を始めるとよく聞くのが「自己分析」です。自己分析を正しくおこなった人は、就職活動を制するといっても過言ではありません。
しかし、実際に自己分析とはどういったものなのか、そしてどのような目的でおこなわれるのかについて何となくしか知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、自己分析について詳しく解説していきます。これから就職活動を始める22卒の方は、是非参考にしてみてください。
自己分析とは
自己分析とは、自分が今まで経験したことを振り返り、その中から得意なものや苦手なもの、そして価値観などを洗い出すことです。
自己分析は、就職活動をするうえで欠かせません。なぜなら、自己分析をすることでどの企業が自分に合っているのか、自分に向いている仕事などが分かるからです。
例えば、自己分析をせずに就職活動をおこなったとしましょう。その場合、一貫した自己PRにならず、企業ごとにバラバラの自己PRを伝えることになります。そうすると、企業側からは「本当に自社に合う人材なのだろうか」「さっきから言っていることに一貫性がない」と見抜かれてしまいます。そうなってしまえば、当然ながら合格も難しいでしょう。
自己分析は、今の自分を正しく表現するために欠かせないものです。
自己分析の目的
自己分析は、今までの経験を振り返ることだと分かりました。では、自己分析をする目的とは具体的にどのようなものなのでしょうか。目的を知ることで、自己分析をするときに注意すべきポイントを知ることができます。
考えられる目的は以下の通りです。
①長所や短所が分かる
②得意分野が分かる
③価値観が明らかになる
④就職活動の軸が定まる
ここでは、自己分析の目的について解説します。
長所や短所が分かる
自己分析をする目的の1つ目は、自分にある長所や短所が分かることです。
就職活動をしていると、ほとんどの企業で「あなたの長所を教えてください」「あなたの短所はどのようなことですか?」といった質問をされます。
こうした質問に回答できるためにも、日頃から自分の長所や短所を理解しておく必要があるのです。
例えば、日頃から細かい作業が得意で、サポートするのが好きな方であれば「縁の下の力持ち」という長所を伝えられますよね。逆に、「サポートをする分、率先して人前に出るのは苦手」という短所も合わせて伝えられます。
こうした長所や短所を理解しておくことで、就職活動を進めていくうえでも効率よく進めていけるでしょう。
得意分野が分かる
自己分析をする目的の2つ目は、得意分野が分かることです。
自己分析を通じて、自分が思ってもいなかった得意分野が見つかるかもしれません。得意分野が明らかになれば、それだけ自分自身の強いアピールにつながります。
価値観が分かる
自己分析をする目的の3つ目は、価値観が明らかになることです。
価値観とは、生きていく上でどの部分に価値を置くのかということです。就職活動をするうえでも、どの部分に価値をもって取り組むのかが非常に重要になります。
例えば、今までの経験を元に自己分析をするとします。そのときに、大きな選択が迫られた経験があったとしましょう。どっちの選択をしたのかについては、その人なりの価値観を元に選択したと思います。選択時に何を重視したのか、という価値観は就職活動をするうえでも重要になるでしょう。
就職活動の軸が定まる
自己分析をする目的の4つ目は、就職活動の軸が定まることです。
就職活動の軸とは、どの職種に絞るのか、どの業種に興味があるのか、企業選びをするときに何を重視して選択するのかを決めておくことです。
就職活動の軸を定めておくことで、どの企業を選ぶべきなのかが分かり、どこに入社するのか迷ったときでも、軸を元に決めれば適切な選択ができます。
具体的には、自己分析によって自分の得意分野が分かり、どの職種に向いているのかというのが何となく分かります。例えば、将棋や囲碁のような理詰めをすることが得意であれば、プログラミングができるエンジニアの素質があるでしょう。
他にも、企業を選ぶときに何を重視するのかも重要です。仕事内容を重視する人もいれば、金銭面を第一に考えたり、ワークライフバランスが取れる企業を選んだり、業績が安定している大企業を選択したりと、その人の価値観によって選ぶべき企業は異なります。
まず始めに軸を定めておくことで、就職活動時に迷ったことがあったとしても見つめなおすことができるでしょう。
自己分析のやり方
自己分析の目的が分かったところで、次からはいよいよ実際に自己分析を進めていきます。しかし、どのように進めていいのか分からないという方も多いでしょう。
そこで、自己分析のやり方について解説します。
今までの経験を洗い出す
まず始めにやることは、今までの経験を全て洗い出すことです。
何があったのかを洗い出さなければ、自己PRとして長所などを説明できません。洗い出すときには、小さい頃から何があったのかに着目して書いていくといいでしょう。いわゆる自分史というような、自分の歴史みたいな形でまとめると分かりやすいです。
例えば、高校生のときに野球部に入ったとしましょう。その後、部活をやめるかどうかの選択を高校2年生のときに迫られましたが、3年間継続をするという強い想いで続けることを選択しました。では、そのときになぜ辞めずに続ける選択をしたのか、どういう想いがあったのかを書き出していくのです。
自分史を完成させれば、料理で言う材料が揃った状態になります。
経験に対して「なぜ?」と自問する
次にやることは、洗い出した経験に対して自問してくことです。
自問をしていくことで、そのときにどういった思いで選択したのかが分かり、長所につながることもあります。この作業は非常に重要で、しっかりと自問をするかしないかで良い自己分析になるかどうかが決まります。
自問するときには、良いことばかりを扱うのではなく、悪いことについても扱うようにしましょう。面接官は、候補者の良いことばかりを聞きたいわけではありません。むしろ、どういった悪い面があり、課題があったときに乗り越えられる人材かどうかを見極めています。
例えば、高校の部活で野球部か陸上部かで迷ったときに、野球部を選んだことに対して深堀してみましょう。
・陸上部ではなく、野球部を選んだ
⇒なぜ野球部を選んだのか?
⇒個人競技ではなく、団体競技をしたかった
⇒なぜ団体競技をしたいのか?
⇒困難がやってきたとしても、みんなで助け合って乗り越えられるから
⇒なぜみんなで乗り越えたいのか?
⇒乗り越えたときに、みんな嬉しさを共有できるから
以上のように、なぜを繰り返していくことで、自分の特徴が少しずつ見えてきます。上記の場合、一人で仕事をするよりもチームで仕事をしていきたいと思っています。
こうしたなぜを繰り返し、自分だけの自己分析を進めていきましょう。
自己分析は就職活動の軸を決める重要なもの
今回は、就職活動で必須の自己分析について解説しました。
自己分析とは、自分が今まで経験したことを洗い出し、長所や価値観などを見つけるために実施するものです。
自己分析をすることで、就職活動の軸を定めることにもつながるため、非常に重要なものです。
これから就職活動を始める22卒の方は、まず始めに自己分析から始めていき、就職活動の軸が定まってから企業選び等をおこなっていきましょう。
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