自己分析

面接やESに役立つ自己分析のやり方を伝授!目的や失敗例も紹介【22卒】

皆さんは「自己分析した方がいいよ」と先輩や就活のアドバイスで言われた経験はないでしょうか。自己分析は就職活動において、自分を最大限にアピールするために重要な役割を果たします。

そこで今回は、自己分析のやり方とその目的、そしてやりがちな失敗例を紹介します。企業に貢献できる長所がわかることはもちろん、自分がどんな人間なのか知るきっかけにもなるので、記事を参考に是非実践してみてください。

自己分析をする目的

そもそも自己分析をする必要、目的とは何なのでしょうか。就活の質問内容に直接関わらないことから、自己分析を怠る人も多いでしょう。しかし、自己分析を怠ると、自己PRの内容や志望動機などの文章が、どうしてもありきたりで抽象的な内容になります。

自己分析を行えば、面接やエントリーシートの内容すべてに具体性を湧かせることができ、伝えること全体に筋を通すことができるのです。この「内容に具体性を持たせる」、これこそが自己分析の目的になります。では、自己分析をすることでどんなメリットがあるのか、3つに分けてご紹介していきます。

自己分析

メリット1.自分のやりたいこと、将来の夢が見つける

ゴールのないマラソンや満点のないテスト、みなさんは頑張ろうと思えますか?どうしても人間は、なにか目標や到達点がないと努力を続けることが難しいと言われています。就活も同様に、自分がなりたい人物像や将来の夢といった目標を定めなければ、なんとなくでやり過ごしてしまいがちです。とはいえ、目標を定めることさえできれば、あとは目標に向かって努力するだけです。

自己分析では、目標を定めるための「やりたいこと」という要素を見いだすことができるのです。自己分析を進めていくことで、内に秘めていた「目標」というゴールが見えてくるでしょう。これこそが自己分析をする1つ目のメリットとなります。

メリット2.面接などで他人に自分のことを説明できるようになる

自己分析をする2つ目のメリットは、自信を持って自分のことを説明できるようになることです。

一見すると当たり前のことのように思うかもしれません。しかし、意外にも面接やエントリーシートで自分の話を深掘りされると、しどろもどろな回答になってしまう就活生も少なくありません。当たり前にできるかと思いきや、よほど器用でない限り下準備がないと自分のことを説明することは難しいのです。せっかく魅力のあるスキルやアピールできることがあったとしても、面接官に伝わらなければ意味がありません。

自己分析をして自分のことを知ることで、説明しやすくなることはメリットだと言えるでしょう。

メリット3.自分の強みや弱みがわかる

自己分析をする3つ目のメリットは、自分の強みと弱み、長所と短所がわかることです。自己紹介や自己PRを行う上で、強みを伝えることは必須です。どういう時に強みが発揮されるのか、どんなところで躓いてしまうのかなど、自分の細かな性格を自己分析で思い起こすことができます。これは、自己分析の目的でお伝えした「内容に具体性を持たせること」につながるでしょう。

就活だけでなく人間関係においても、あらかじめ強みと弱みを知っておくと、スムーズに物事を進めることができます。

自己分析のやり方

ここまで、自己分析の目的とメリットについてご紹介してきました。

20年間以上歩んできた人生ですから、みなさんには数多くの「人生のターニングポイント」があるはずです。できればPCなどのデジタル文書ではなく、大きな模造紙などを使って手書きで自己分析を行ってみてください。なにか1つの出来事から広がる事項もあるため、手書きで行うと作業がしやすくおすすめです。では実際に、自己分析のやり方を確認していきましょう。

自己分析

その1.過去に打ち込んだことを書き上げる

まず、記憶のある幼少期から現在に至るまでの間で、なにか打ち込んだことや経験したことを書き上げていきましょう。

書き出す方法でおすすめなのが「自分の年表」を作ることです。10歳、15歳……と年代別で出来事を書き出していきましょう。年表にすることで、自分の過去を簡単に見える化することができます。

なかでも「ここの選択は重要だったな」「この行動で人生が変わったな」などと感じる箇所はチェックしておきましょう。自己分析や自己紹介といった自分をアピールする場面で、強みの具体化に繋げることができるため、後々便利になります。

その2.経験を掘り下げる

先ほど紹介した「自分の年表」で、自分の経験や出来事、学んだことや得たスキルなどがわかりました。では次に、その経験をもう少し掘り下げた内容にしていきましょう。

当時の自分の心境や熱量などといった自分の「内面」の部分を掘り下げます。内面を掘り下げるときには、主に問題解決において使用される「ロジックツリー」という思考法を使うことがおすすめです。出来事や経験に対して感じたことを枝状に掘り下げていきましょう。当時置かれていた状況とその状況で感じた自分の心境、その2つを組み合わせることで、自分がどういう人間なのかわかってきます。。

その3.過去の経験から長所と短所を見つける

次に、自分の強みや弱み、長所や短所だと思うところを年表を参考に書き出しましょう。書き出した長所や短所を、ビジネスに捉えた長所と短所に変換します。

例えば「新しいもの好き」をビジネスに捉えれば「好奇心旺盛」「行動力がある」と言い換えることができます。このように、年表からわかった長所や短所の捉え方を変えることだけで、面接に活かすことができるのです。長所や短所の裏付けとして、年表でチェックした重要な出来事を述べると、いいでしょう。

その4.到達点を決め、やりたいことを見つける

自分の強みや経験がわかったら、最後に「自分が将来やりたいこと」を見つけます。強みや経験がわかったとしても「結局どうなりたいのか」と到達点を決めなければ意味がありません。

自分が将来やりたいことを見つける方法は、「10年後どうなりたいか」「最終的にやりたい仕事」「理想の生き方」を考えることです。ここまで過去の経験を振り返って年表を作りましたが、今度は未来に向けた年表を作っていきましょう。なりたい人物像や最終的にやりたい仕事から逆算して、そうするなるためには何をするべきかを決めていきましょう。

自己分析のNG行動例

自己分析は、自分の経験や出来事を改めて振り返ることができ、さらに自分をより深く知ることができる貴重な機会です。

しかし、自己分析の方法を誤ってしまうと、自己分析をしても意味がなかったことになりかねません。そこで次に、自己分析でのNG行動例を3つ紹介していきます。「自己分析なんてしなければよかった……」とならないように、参考にしてみてください。

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自己分析が浅すぎる

経験や出来事を振り返ったとしても、経験や出来事を細かく書き出さなかったり、内容を深掘りしたりしなければ、ただ単に過去を思い出して記録する「備忘録」です。

強みや自分の到達点を決めることもできず、作業をしただけ。これでは自己分析本来のメリットを感じることなく作業だけで終わってしまい、非常にもったいないです。面接の内容に直接関わることではないので、少々億劫に感じてしまうこともあるかもしれません。ですが、せっかくの就活期間の時間を無駄にしないためにも、自己分析を行うならば最後までしっかりと行いましょう。

トラウマを掘り返す

過去を振り返った時、いい思い出や出来事だけでなく、トラウマや悪い思い出もあるかもしれません。もしトラウマがある場合は、なるべく掘り返さないようにしましょう。

長所がないと思い込む

「私には長所がない」「僕にはいいところなんてない」と自己分析をする前から消極的な思い込みをしても、いい結果を導き出すことはできません。ネガティブ思考な人材が欲しいという企業はないでしょう。本当に長所がないと感じているのであれば、友人や家族、先輩などに長所を尋ねてみてください。

「第三者からみる自分の長所」を聞いたことがきっかけで、過去の自分の経験と「第三者からみる自分の長所」が結びつくこともあります。実際に長所がない人なんていません。ぜひ、ポジティブな体制で自己分析に臨んでみてくださいね。

自己分析をさらに深いものにする方法

社会人になれば、自分の経験を振り返ることや自分を知る自己分析に時間を割くことはほとんどないでしょう。就職活動を機にせっかく自己分析を行うのですから、より深く分析していくことがおすすめです。

では最後に応用として、より良い自己分析にする方法をご紹介していきます。

ヒント

将来の理想の自分を考える

自己分析のやり方その4で「将来どうなっていたいか」を書き出すとお伝えしました。より良い自己分析にする方法には、「将来どうなっていたいか」に加えて「理想の人物像」を考えておきましょう。理想の人物像とはビジネスだけでなく、一人の人間としてどのように生きていきたいのかを決めておくのです。例えば「年収が10年後には1000万円、家族が5人、海が見える家に住んでいて、後輩にとって包容力があって頼りになる先輩になりたい」といった、内面や生活面を含めた理想の人物像を決めるのです。

理想の人物を決めた方が、将来に向けたやる気が格段に上がり、将来が楽しみになります。もし、仕事に対してモチベーションを持続させる自信がなければ、この「理想の人物像」を決めておくことを実践してみてください。

何をしたいかを考える

同じ企業への入社を希望していても、人それぞれやりたい業務は異なります。自分はこんな仕事が好き、将来はこんな業務がしたいといった自己分析から過去を振り返った経験を参考にして、やりたいことを考えていくのも良いでしょう。

例えば、教えることが好きならば「グループをまとめて、後輩を育てる立場になりたい」、黙々と作業をすることが好きなのであれば「事務として、企業の皆をサポートできるようにしたい」など。自分の向いているスタイルから何をしたいかを考えることで、自分の仕事の価値観や、仕事に対しての考え方を確立することができるのです。自己PRに限らず、キャリアプランなどを面接で尋ねられた場合にも活用できます。

自分は何ができるのかを考える

自分には何ができるのか、過去の振り返りに加えて「他人と差別化できるような特徴」を考えておきましょう。例えば、大多数の人はAを選択するけど、自分はBを選ぶことができるといった他の人とは異なる価値観がある場合、メモしておきましょう。また、何か特別な資格を持っているのならば、その資格でどんなことができるのかを考えておくこともおすすめです。

他人と差別化できる内容を考えることで、強みが活用されるシチュエーションを明確化させることができます。長所や短所の要素を見つけ出すと同時に「差別化できる特徴」も考えてみてはいかがでしょうか。

自己分析でしっかり深掘りして面接に備えよう

就活で「自己分析は重要だ」とよく聞くけれど、なんとなくで済ましている方は非常に多いです。しかし、真剣に自己分析をすることで、話に具体性を持たせることができたり、将来のどうなりたいかといった到達点を定めることができるといった非常に多くのメリットがあります。

これまでなんとなくの自己分析をしていた方は、本記事を参考にもう一度自己分析をやり直し、より深く自分を知ってもらえると幸いです。就活のためだけでなく、今後の自分の人生についてより具体的に考えるためにも、自己分析に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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