「インターンシップに参加した方がいい」「参加しても意味がない」など様々な意見を聞き、混乱している方もいらっしゃるのではないでしょうか。インターンシップは、目的を持って参加することで、就活を進める大きなステップとなります。
本記事では、インターンシップに参加する目的や、企業側の目的、そしてインターンシップをより意味のあるものにする方法を解説。有意義なインターンシップになるヒントを紹介していきます。
企業がインターンシップをする目的
もはや就活時期の定番となったインターンシップ。企業はなぜ毎年インターンシップを開催するのでしょうか。まずは、企業がインターンシップをする目的を確認してみましょう。
志望者の適性を確認するため
インターンシップは1Dayインターンシップやサマーインターンシップなど、1日〜数日の短期インターンシップから、数ヵ月〜1年以上行なう長期インターンシップがあります。就活のときに行われるのは、短期のものが多いでしょう。長期のインターンシップでは、学生も会社の戦力として扱い育てますが、短期のインターンシップはリクルート活動として行われていることがほとんどです。
特に、内定直結型のインターンシップの参加者は、その企業への就職を希望している人がほとんどです。そのため企業は、インターンシップをただの自社のことをより深く知ってもらうためだけでなく、選考のファーストステップとして志望者の適性を確認するために行っていることが多いのです。
優秀な人を見つけるため
企業はインターンシップで志望者の適性を確認しているだけでなく、参加者の中でも特に優秀な学生を見つけることも目的としています。
優秀な学生は引く手あまたなので、早い時期からコンタクトを取り、新入社員として獲得したいと思っている企業はたくさんあります。そのため、インターンシップのプログラムに取り組む中で、特に優秀で自社に入社して欲しいと思った学生には、企業側からスカウトすることもあることを覚えておきましょう。
学生がインターンシップをする8つの目的・メリット
企業がインターンシップをする目的は、志望者の適性を確認して優秀な人を見つけるためだとわかりました。では、学生はどのようなインターンシップに参加することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
学生がインターンシップに参加する意義やメリットをチェックしていきましょう。
1.業界理解のため
学生がインターンシップに参加する1つ目のメリットは、業界理解ができることです。
学生は、実際働いた経験がないため業界についての深い知識がないことや、希望する業界が複数あることがほとんどでしょう。インターンシップで実際に興味のある業界で働いてみることで、業界への理解を深めることができます。
2.企業理解のため
学生がインターンシップに参加する2つ目のメリットは、企業理解ができることです。
興味のある企業や、志望度が高い企業のインターンシップに参加することで、企業のカルチャーや働き方、社員の雰囲気を知れます。実際のオフィスで、どんな人がどんな働き方をしているのか知ることで、「自分も将来ここで働きたい」「この企業はちょっと自分には合わないかも」と、肌で感じられるのは貴重な経験になるでしょう。
3.職種理解のため
学生がインターンシップに参加する3つ目のメリットは、職種理解ができることです。
学生の場合、興味のある業界があっても、どんな職種がいいのかわからないことも多いでしょう。総合職といっても、営業職・企画職・マーケティング職など業種は様々です。希望する職種を決めるためには、まず職種のことを知ることが大切です。実際に企業を訪問し、業務内容や働き方を知ることは、これからの職種希望を決めるときの判断基準となります。
4.人脈を広げるため
学生がインターンシップに参加する4つ目のメリットは、人脈を広げられることです。
インターンシップに参加することで、当然、企業で働く人との人脈を作ることができます。選考に進むときには後押しをしてもらうことも可能ですし、希望する職種の社員の方を紹介してもらって話を聞かせてもらうこともできます。
また、同じ企業へのインターンシップに参加している学生達との人脈を広げることも重要です。興味のある企業が同じということは、就活に関する情報交換をするのにぴったりの相手です。参加できなかった企業のインターンシップの内容や雰囲気を聞いたり、イベントの情報をシェアしたりなど協力しあうことで、就活を効率的に進められるでしょう。孤独な就活を支え合える心強い仲間ができることもメリットです。
5.自己分析のため
学生がインターンシップに参加する5つ目のメリットは、自己分析ができることです。
インターンシップに参加している段階では、企業選びの軸が定まっていなかったり、自己分析をしている途中だったりすることも多いでしょう。インターンシップに参加し、実際に興味のある企業で働いてみることで、企業選びの軸が見つかることも多いものです。「いいな」と思った企業は、なぜいいと思ったのか。逆に、「あまりピンとこなかった」「この会社には就職したいと思わなかった」という場合は、なぜそう思ったのか分析してみましょう。
また、インターンシップではチームで取り組むプログラムも多いものです。自分はチームでどのような役割をすることが多いのか、どんなタイプの人間で、強みや弱みは何なのかを知ることもできます。
6.自分の実力を知るため
学生がインターンシップに参加する6つ目のメリットは、自分の実力が知れることです。
インターンシップでは、チームもしくは個人でビジネスプランを競ったり、ゲームをして対決したりするプログラムが用意されていることが多いものです。プログラムに参加する中で、他の学生と比べて自分はどの程度の知識があるのか、コミュニケーション能力、統率力、プレゼンテーション能力はあるのかなど、様々な能力を比較することが可能です。他の学生と比べて得意なことや苦手なことを知るきっかけになるでしょう。
インターンシップでは様々な大学から選抜された学生たちが集まっています。それぞれの学生から学ぶことも多く、これから自分が伸ばすべきポイントがわかるのは、インターンシップならではだと言えるでしょう。
7.就活の事前練習のため
学生がインターンシップに参加する7つ目のメリットは、就活の事前練習ができることです。
インターンシップでは、企業の人事以外にも、社員や役員と話したり、アドバイスをもらったりする機会も多いもの。社会人と接することで、ビジネスマナーを意識したり、受け答えの練習をしたりすることもあるでしょう。
また、冒頭で説明したように、企業はインターンシップを就活のファーストステップだと考えています。インターンシップからスカウトされたり、内定が出たりすることもあるので、参加する学生たちも真剣に取り組んでいます。同じ学生から、就活のときの立ち振る舞いや、考え方など学ぶこともできるでしょう。同じ学生から学ぶためには、インターンシップに参加している学生の中でも、特に優秀だと感じた人をマークしてみることがおすすめです。休憩時間などに話しかけて友達になり、後日就活についてどのようなことをしているのか話を聞いてみるのもいいでしょう。
8.ビジネススキルを得るため
学生がインターンシップに参加する8つ目のメリットは、ビジネススキルを得られることです。
インターンシップ中は、企業に出入りし、社会人と接する時間が増えます。社会人の立ち振る舞いを見ることで、基本的なビジネスマナーが身につくでしょう。
インターンシップにすでにたくさん参加している学生は、基本的なマナーが身についていることが多いものです。どのような点に注意して行動しているのかチェックして、積極的に取り入れていきましょう。
インターンシップをより意味のあるものにする方法
インターンシップに参加することは、学生にとってもたくさんのメリットや意義があることがわかったでしょう。ですが、なんとなく「インターンシップに参加したらメリットがあるらしい」と参加していては、実のある結果にはつながりません。
そこで最後に、インターンシップをより意味のあるものにするために重要なポイントを紹介します。
その仕事について調べてわからないことを積極的に質問する
インターンシップに参加すると、興味のある業界・業種のプロフェッショナルと話すことができます。普段社会人と話す機会が少ない人は、インターン期間のチャンスを活かせるように、事前に質問したいことをリストアップしておきましょう。業界や業種について調べておき、わからないことを積極的に質問することがおすすめです。インターネットでは見つけることができない、生の情報を得られるチャンスですよ。
また、興味のある企業に行く場合は、企業の実情や働き方について伺うことも忘れないようにしましょう。しかし、「ボーナスはどれくらいありますか?」「昇給のスピードはどれくらいですか?」といった、直接すぎる質問や、漠然とした質問は、社員の方を困らせてしまいます。答えにくいであろう質問は、「同期の中で1番活躍している人は、今どのポジションで働いていますか?」「1番若い役員の方は何歳ですか?」といったように、答えやすい質問に変えて尋ねるといいでしょう。相手が答えやすくなるよう、質問の仕方もぜひ工夫してみてくださいね。
社員の人たちの雰囲気を確かめる
将来働く企業を選ぶときには、一緒に働くことになるメンバーの雰囲気は知っておきたい方も多いのではないでしょうか。インターンシップでは、様々な社員の方と会えるチャンスです。
また、直接話はできなくても、働いている様子を見られる貴重な機会でもあります。どんな雰囲気の人が働いているのか、将来一緒に働いていけそうなのかをチェックすることも忘れないようにしましょう。
インターンシップに参加して思ったことはメモを取る
インターンシップに参加しているときは、すべてのことが刺激的で、新しく学ぶことばかりでしょう。衝撃的な内容や勉強になったことでも、時間が経つとどうしても記憶が薄れてしまいます。後で「何を言っていたのか忘れてしまった」とならないよう、どんな小さなことでもメモしておくことが重要です。
また、メモするときには、自分の感情も合わせて書いておきましょう。「◯◯のときに△△と思った」「なんとなくこの会社で働いてみたいと思った」など小さな出来事でも書き残しておくと、後で見返したときに、その時の状況がよりリアルに思い出せます。
実は、自分の心情を把握することは、就活をするときの重要なポイントになります。感情が動くときには必ず理由があるものです。感情が動いた背景を知ることで、自分の軸や大切にしていることに気づき、自己分析を深めることができるでしょう。
インターンシップは目的を理解してから参加して有意義なものにしよう
インターンシップは、目的を理解して参加することで、業界や企業理解ができたり、自己分析や就活の練習もできたりと、就活生にとって有意義な時間になります。しかし、何の目的も持たずただ参加するだけだと、得るものは多くありません。
質問事項を考え、目的を持って参加することで、貴重なインターンシップの時間を活かし、次のチャンスにつなげることができます。これからインターンシップに参加する予定がある人は、ぜひ本記事を参考にインターンシップの準備を行い、意味のあるインターンシップにしてください。
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