志望動機

エントリーシートの志望動機の書き方を伝授!志望動機の重要性と例文も紹介【22卒】

エントリーシート(ES)の執筆や面接時に必ず求められる「志望動機」。なぜその企業に入りたいかを企業にうまく伝えることは、内定獲得の重要なカギになります。では、どうすれば説得力のある志望動機を書けるのでしょうか?

「志望動機ってどう書けばいいんだろう」「志望動機が思いつかない」という就活生のみなさんに向けて、今回はエントリーシートでの志望動機の書き方について、例文も交えながら解説していきます。

エントリーシートで志望動機が重要な理由

そもそも、選考において志望動機はどれほど重要なのでしょうか?

自己PRや経歴で優秀さをアピールした方が企業側へのアピールにつながりそうな気もしますよね。就活ではたくさんの企業の選考を受けるので、同じ業界ではつい似た内容になりがち…なんてことになってしまう学生さんも。

しかし、選考において志望動機を重要視する企業は多いのです。なぜ志望動機が大切なのか、その理由を紹介していきます。

志望動機理由

志望動機でその企業への志望度を調べている

企業は志望動機から、学生の「その会社への志望度」を知ることができます。

どれだけ優秀な学生に内定を出しても、実際に入社をしてもらえなければ意味がありません。採用は企業側にとって莫大なコストがかかっているので、企業はその学生が「内定を出したら入社してくれるか」を知りたいと思っています。そのため、その企業への志望度も評価に入れているのです。

他にもたくさんの会社がある中で「なぜその企業に入社したいのか」「なぜその企業でなければダメなのか」という具体的な志望動機を伝えると、企業側により志望度が高い学生だと印象付けられます。

入社後に活躍できる人材か企業が判断している

企業側が評価するポイントのひとつに「入社した学生が会社でどれだけ活躍してくれるか」があります。志望動機と企業でできる仕事や価値観が合っていれば、モチベーション高く働いてもらえる可能性が高いからです。

新卒の採用は中途採用のような実績ベースではなく、考え方や仕事への熱意で入社後に活躍する人材かどうかを判断しています。極端な例ですが「その企業で働く意義や目標があり、成果を出そうと努力する人材」と「それなりに働いて、そこそこの成果を出す人材」だったら、どちらを採用したいでしょうか?

企業は、前者のような企業での働く目標やモチベーションを持って活躍できる人材か判断しています。志望動機は企業に「入社後に活躍できる人材」だとアピールする重要な場でもあるのです。

その企業への理解度を知ろうとしている

企業は学生が「会社についてどれだけ勉強し、理解しているか」も内定評価に入れています。学生が企業や業務内容を知らない状態で入社した場合、「仕事がイメージと違った」「やりたい仕事ができない」とやめてしまう可能性もあるからです。結果、このような採用をしてしまうと企業自体の損失に繋がってしまいます。

この経緯からも志望動機の使い回しがNGなのは理解いただけるでしょう。「御社の社風が合うと思いました」「営業で成長をしたいからです」などの漠然とした志望動機では、企業側は「会社についての理解が足りない」と判断されてしまいます。志望動機では会社について正しく理解しているかが伝わるように、その会社の仕事やサービスを調べて自分がどのように活躍できるかをアピールできると良いでしょう。

その企業との相性を確認することができるから

企業は「学生が会社にどれだけマッチするか」も重要視しています。どれだけ優秀な人材を採用しても、その人が会社の社風やビジョンに合っていなければ、力が発揮できない、モチベーションが下がってしまうなど企業としての損失に繋がってしまいます。

企業にはビジョンや文化があり、その上で「会社の社員として、同じ方向を見て一緒に頑張ってくれる人か」という視点でも学生を評価しています。会社のビジョンや社風と自分の価値観が合うかも考えて企業選びをしておきましょう。

エントリーシートで志望動機を作る前に深掘りしたい点

ここまでで「志望動機の重要さはわかったけど、どうやって志望動機を作ればいいの?」という方もいると思います。同じ業界だとどの企業も同じに見えて、企業ごとの志望動機を作るのが難しいと感じる人も多いはず。

志望動機をエントリーシートに書いたり、面接時にきちんと伝えるためには、当たり前ですが自分なりの志望動機が必要です。せっかくの就職活動なので「やりたい仕事ができなかった」と入社後の仕事のギャップを減らせるよう、志望動機について深堀しておきましょう。仕事内容について考え、自分なりの志望動機を作ることで面接官にもきちんと伝わる志望動機を作ることができます。以下を参考にあなた自身と企業についての深堀りを行いましょう。

深堀り

自分が企業選びの際に何を重要視しているか分析する

「自分らしい志望動機」を作るためには、まずは自分自身を知らなければいけません。

例えば、ワークライフバランスを重視したいのか、圧倒的な成長がしたいのか。営業職であればどんな営業がしたいのか、などを深堀りしてみましょう。深堀りする際には「なぜ?」「どんな?」という質問を自分の中で繰り返して、より深く具体化する作業が重要です。数ある選択肢の中で、あなた自身が何を重要視しているのかをまずは分析してみてください。

自分がどんな価値観を大切にしていて、将来どのような姿になりたいのかなど自分の価値観を絡めた志望動機が書けると、説得力が生まれてあなたらしい志望動機になります。「自分の企業選びの軸がわからない」という方は、まずはこちらの記事を参考に自己分析を行うのもおすすめです。

業界や企業研究を十分にする

志望動機を作成する際に、最低限その企業の特徴や仕事の内容について知っておかなければ、企業に合った志望動機は書けません。

企業について調べずに自分のイメージだけで志望動機を作っている人は、企業側には調べてないのが丸わかりですし、イメージと実際の仕事にギャップが生まれてしまいます。例えば、同じ都市開発系の企業であっても、都市の発展をしている会社もあれば地方創生に力を入れている会社もあります。もし「地方のまちづくりに貢献したい」と思っていたら、地方に力を入れている企業かどうかを調べるべきです。

同じ業界でも、実際は会社によって仕事内容や力を入れている分野が異なります。詳しい企業研究の方法についても紹介しているので、参考にして企業分析を行なってみてください。

企業選びで重視している点とその企業との共通点を考える

志望動機は「自分が重視している点」と「会社のやっている事業やビジョン」が合致していた方が説得力があります。企業研究で調べた企業の特徴や仕事内容と、深堀りした自分の企業選びの軸の共通点を探してみましょう。

また、学生の志望動機の多くは、主語が「貴社は…」から始まるように企業が主語になっており、「私がなぜそう思ったか、なぜしたいか」という「私」を主体とした考えが抜け落ちています。先にも説明しましたが、企業は「入社後に活躍しているイメージができるか」「会社の方向性とマッチしているか」を重視します。あなた自身と受けた企業が同じ方向に向かって行く姿がイメージできるよう、企業と自分を絡めた志望動機を考えてみると良いでしょう。

エントリーシートでの志望動機の書き方

自分なりの志望動機の整理ができたら、実際に志望動機を文章にしてみましょう。

しかし、限られた文字数、多くの学生と比較される中で、企業の印象に残る文章を書くにはどうしたら良いでしょうか?説得力があり、企業の印象に残る志望動機を書く上で押さえておきたい書き方のポイントをご紹介します。

書き方

結論をはじめに書く

志望動機を相手にわかりやすく伝えるためには、はじめに結論から、なぜその企業に入りたいのかを最初の一文で伝えましょう。

人間は文章の書き出しが一番印象に残りやすく、はじめに文章のゴールを提示すると圧倒的に伝わりやすくなります。普段の会話だと、原因や経過から話し始める人が多いですが、わかりやすく説明するためには、「志望理由は〇〇です。なぜなら〜」と話の要点をできるだけ簡潔にまとめ、要点を先に話すのがポイント。

また、はじめの一文は長文にせず「貴社の〇〇に魅力を感じ、志望しました」「〇〇に携わりたく、志望しました」など、簡潔にまとめると良いでしょう。

他の企業ではなくその企業である理由を書く

先に述べたように、企業は学生の志望度を重要視しています。志望度が高い学生だと思われるためにも、志望動機では企業に「他の会社ではなく、その会社を選んだ理由」を伝えることが重要です。

しかし、ほとんどの学生は「絶対その企業に入りたい」というほどの志望度はないので、どの会社も同じに見えてしまいます。そこで、自分の会社選びの軸とその会社が力を入れている事業を結びつけ、「自分の目標のためには貴社で働くのが一番です」という意志を伝えると良いでしょう。

また、企業は「なぜその会社を志望したか」という「why」の部分を知りたがっています。企業の制度や福利厚生、説明会で会った社員の人への憧れから表面的な志望動機を作ってしまうと、「この学生は会社の一部にしか魅力を感じていない」と思われてしまうためNGです。企業の理念や社風、長く行なっている事業など、変わらないコアな部分に対しての志望動機を書く必要があります。

その企業での自分のやりたいことを書く

志望動機では、その企業で何をやりたいかも書きましょう。企業でやりたいことを明確に伝えると、企業に「志望度の高い学生」「入社後に活躍してくれる」という印象を与えられます。例えば「営業として〇〇をしたい」など、より具体的な職種まで落とし込んで伝えても良いでしょう。

ただし、自分のやりたいことを伝えるだけでは企業側が求める仕事内容とマッチしない可能性もあります。企業研究を行なった上で「その企業で何ができるか、その上でやりたいこと」を考えましょう。

エントリーシートの志望動機の例文

では、実際にエントリーシートに志望動機を書く時はどのようにかけば良いのでしょうか。これまで説明してきたポイントや書き方をふまえて、異なる業界や職種での志望動機の例文を3つ紹介していきます。

志望動機例文

エントリーシートの志望動機の例文①

<不動産開発会社>
私は地域に根ざした都市開発や施設建設を通してまちづくりに携わりたく、貴社を志望します。
私の地元では昔ながらの商店街がありましたが、高齢化が進み年々寂れていました。しかし、駅前の再開発計画によって大きな商業施設やマンションができたことにより、商店街にも人が増え活気づくのを目の当たりにしました。
その時、都市開発は新しいお店を作るだけではなく昔からある商店街や地域の人を活気づけられる方法だと気がつきました。
ただの都市開発ではなく「地域との結びつき・地域の活性化」を掲げている貴社でディベロッパーとして、一つでも多くの街を活気づけ昔からあるまちの復興の手助けがしたいと考えています。

エントリーシートの志望動機の例文②

<保険会社>
貴社の「お客様ファーストの提案」ができる仕事に魅力を感じ、志望しました。
大学時代のコンビニのアルバイトで、天気やお客様の様子を観察しながら商品を勧めると、普段よりも購入していただけることがわかりました。この経験から、物をただ売るのではなく、必要なタイミングで売ることでお客様を幸せにしたいと考えました。
一つの商品を売るのではなく、数ある商品の中からお客様の状況に最適な保険商品の提案ができる貴社で、お客様と長く深い関係性が作れる人になりたいと考えています。

エントリーシートの志望動機の例文③

<広告会社>
私は世にまだ浸透していない価値あるサービスを、多くの人に知ってもらうサポートをしたく、貴社を志望しました。
私は周りの人が使っていない新しいサービスを試すのが好きで、よく「こんな便利なサービスなのに、なんでみんな使わないんだろう」と疑問に思っていました。友達にサービスを教えてあげるとみんな使い始めることから、新しいサービスに足りないのは認知だと気がつきました。
貴社は広告代理店の中でも、新しいサービスを見つけ出し宣伝広告することに強みがあるので、流行を追うリサーチ力や少ない予算でも広く宣伝できるノウハウを身につけ、良いサービスがたくさん使われるようサポートをしたいと考えています。

エントリーシートで説得力のある志望動機を書いて面接に繋げよう

志望動機は就活において重要視する企業が多い項目です。

文章の使い回しや抽象的な志望動機を書くと、企業側には「志望度の低い学生」と思われてしまうかもしれません。企業に志望度の高さや入社後に活躍できるイメージを与えるためにも、自分らしさとその企業に合った志望動機を考えましょう。

志望動機を書くためには、自分の会社選びの軸を整理した上で企業分析をしなければいけないので、自己分析や企業分析の記事も参考にしながら、あなたらしい志望動機を考えてみてください。

また、志望動機作成のみならずあなたの就活をサポートしてくれる様々な就活サービスが存在しています。自分に合った就活サービスを見つけ、有効に活用することも大事になってきます。

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